ビッグサンダーマウンテンはディズニー映画等での原作がなく、バックグラウンドストーリーを知らない人も多いのではないのでしょうか?
結論からお話すると、ビッグサンダーマウンテンのストーリーは、
金塊が見つかった山があると、噂を聞きつけて集まってきた冒険者たちが、金や鉱物に目がくらんで山を荒らした結果”山に住む精霊を怒らせてしまった”
というディズニーのオリジナルストーリーになっており、元ネタやもモデルは
・時代のモデルはアメリカで起きたゴールドラッシュ
・生活や背景の元ネタは映画「西部開拓史」映画
・山のモデルはアリゾナ州にあるサンダーマウンテン
・ストーリーのモデルはアリゾナにあるサンダーマウンテンの逸話
となっています。
しかし筆者は西部開拓史はディズニー配給の映画ではなく、ワーナーの映画だったので筆者は疑問に思い調べていくと、とても興味深い事実がわかりました!
なんとビッグサンダーマウンテンは、ウォルト亡き後に彼が監修していない初めてのアトラクションであり、
・ウォルトの父はゴールドラッシュの時代に金鉱探しをしていた
・ウォルトが愛した景色が「ビッグサンダーマウンテンの景色」に使われている
といったウォルトディズニーの人生に寄り添って誕生したアトラクションだったのではという結論に達しました。
この記事では、ビッグサンダーマウンテンのストーリーを深堀りしていこうと思います。
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もし気になる項目がありましたら、下の目次をクリックするとその記事を読むことができるのでご活用いただけましたら幸いです。
Contents
実はちょっと怖いビッグサンダーマウンテンのストーリー
先ほどもご紹介しましたが「金や鉱物に目がくらんだ人々」が山を荒らし、そこにいる精霊や神々を怒らせた結果、恐ろしい現象が現れたというのが大まかなストーリーになります。
冒険者はもっと金塊を掘るために、山にダイナマイトを設置しますが、それを見た精霊たちが怒り、現在でも恐ろしい怪奇現象が残っています。
・運転士がいないのに、機関車が勝手に暴走する
・冒険者たちが設置したダイナマイトがいくつか爆発せずに残っている
・使っていた機械が壊れる
なかなか怖くて物騒なお話だということがわかりますよね?
では実際にどのようなお話なのか、ご紹介してまいります。
ビッグサンダーマウンテンには精霊や神々が住んでいた
時代は、1848年カリフォルニア州で起きたゴールドラッシュ
山から金がたくさん採掘された「金のバブル時代」で、当時のアメリカで社会現象になるほど盛り上がっていました。
その中でも”赤土の岩山(ビッグサンダーマウンテン)”では金塊や鉱物がたくさん取れるとの噂が広がり、それを聞いた開拓者たちが集まってきました。
しかし、ビッグサンダーマウンテンには元々先住民が暮らしており、「ビッグサンダー・マウンテンは精霊や神々が住む山」として大切に扱ってきました。
先住民にとって大事な山を傷つけていく開拓者たちに、
「この山には精霊や神々が宿っているため、うかつに掘り続ければ彼らの逆鱗に触れて災いが起こる」
と忠告し、これ以上ビッグサンダーマウンテンを荒らさないようお願いをしていました。
開拓者たちによってビッグサンダーマウンテンが荒らされる
開拓者たちは先住民の忠告など全く聞いていませんでした。
開拓者たちはどんどん金塊に目がくらみ、山をどんどん掘っていきました。
そして開拓者たちは、より多くの鉱物を発掘するため、鉱山会社「ビッグサンダー・マイニングカンパニー (Big Thunder Mining Company) 」を設立し、山でビジネスを始めてしまいます。
鉱山会社や鉄道を建設し、山を削りながら金塊の採掘を進めていきました。
しかし金塊は次第に減っていき、困った開拓者たちは
💡ダイナマイトを使ってもっと金塊を発掘しよう!
と無謀な計画に乗り出しました。
山の精霊・神々いよいよ怒る!
そしてとうとう山の精霊や神々が怒ったのでしょう。
・鉱山では謎の事故が多発
・機関士のいない鉱山列車が暴走
・突然機械が故障する
怖い現象が立て続けに起き、この噂もまたたく間に広がり、開拓者はビッグサンダーマウンテンからいなくなっていきました。
それ以来ビッグサンダー・マウンテンは、勇敢な開拓者ではないと入るのが難しいくらい危険な鉱山となり、人がより付かなくなくなっていきました。
それから月日は経ち、廃坑になったのでは?と噂されているビッグサンダーマウンテンですが、現在はキャストさんたちが、鉱夫や保線管理のお仕事をしながら、「新たな勇気ある訪問者」を迎え入れてくれています。
現在も
・運転士がいないのに、機関車が勝手に暴走する
・冒険者たちが設置したダイナマイトがいくつか爆発せずに残っている
といった怪奇現象は残っており、私たちゲストは「勇気ある訪問者」として、今もなお採掘が続いているビッグサンダーマウンテンへ行くことになります。
暴走列車の超常現象や、当時仕掛けられたダイナマイトは未だに残っており、一体どんな冒険がはじまるのか…
というのがアトラクションのバックグランドストーリーです!
詳しいバックグラウンドはこちら!
ビッグサンダーマウンテンにまつわる4つの元ネタ
この章では、冒頭でお伝えした各々のモデルや元ネタについて深堀していきます。
・時代のモデルはアメリカで起きたゴールドラッシュ
・生活や背景の元ネタは「西部開拓史」という映画
・山のモデルはアリゾナ州にあるサンダーマウンテン
・ストーリーのモデルはアリゾナにあるサンダーマウンテンの逸話
時代のモデル「アメリカのゴールドラッシュ」とは?
正式にはカリフォルニア・ゴールドラッシュ(California Gold Rush)といい、1848年-1855年にカリフォルニア州の山から金塊がたくさん取れることが発見され、多くの人がその地にきた時のできごとを指します。
ゴールドラッシュが起きた山の見た目はビッグサンダーマウンテンの山の形とは違い、写真のような山で金塊が採掘されていました。
イメージが全然違いますよね?
しかし、小屋のや街並みの雰囲気や風景はアトラクションと似ていますね!
このゴールドラッシュによってサンフランシスコ周辺に人口が増え、1850年にカルフォルニアが31番目の州として誕生しました。
生活や背景の元ネタ「西部開拓史」のストーリーとは?
西部開拓史は、1962年ワーナーで配給されたアメリカの映画で、5つのお話で構成されており、ゴールドラッシュの時代を含む50年間のお話です。
ここでは、ビッグサンダーマウンテンに直接関係がありそうな部分を抜粋していきます。
第1話
1830年代末、アメリカ東部のに住んていた農夫のゼブロンは妻のレベッカと4人の子どもたちを連れて、イカダを組んでオハイオ川を下り、アメリカの西部へ開拓民として移住するために旅に出ます。
第2話
第1話の終わりから10年が経ち1850年代になります。
※この頃はアメリカでゴールドラッシュが起きていた時代です。
開拓のため冒険に出たゼブロンの娘リリーは、セントルイスのキャバレーで歌手の仕事をしていました。
ある日、リリーはファン(パトロン)から金鉱をプレゼントされました。
リリーはその金鉱に向かう途中で、金塊を目的に近づいてきた男性と発掘隊と行動を共にしますが、その地域に住む先住民から攻撃を受けてしまいます。
男性は怪我をしてしまいますが、2人は金鉱にたどり着きます。
しかしそこには既に金塊が採取され尽くされており、ほとんど残っていませんでした。
※第3〜5話はゴールドラッシュ以降のお話になり、戦争の時代になります。直接影響をしていそうな部分は以上になります。
以上のことから
西部開拓使は時代背景のモデルであり、
欲に駆られた人々が先住民の住んでいる地にやってきて、先住民が怒っていたという共通点があり、ストーリーのバックグラウンドになっているのではないかと思われます。
ちなみにこの西部開拓史が気になる方、もっと詳しく見てみたい方は、アマプラで配信されていますよ!
アリゾナに実在するサンダーマウンテンの気になる言い伝えとは?
ビッグサンダーマウンテンは、アメリカ・アリゾナ州のセドナ町にある『サンダーマウンテン』がモデルになっており、山の形がアトラクションと似ているのが特徴です。
段々と重なったように見える山がビッグサンダーマウンテンに似ていますよね?
場所はアメリカ西部にあるセドナ州、グランドキャニオンから南に車で2時間走ったところにあります。
なぜこの山がモデルになったかというと、ウォルトディズニーの別荘がこの近辺にあったつながりがあるのではないかと思います。
※別荘の詳細は次項でご紹介します。
セドナのサンダーマウンテンはアメリカ屈指のパワースポットであり、ビッグサンダーマウンテンに通じる逸話があります。
セドナは赤土の岩山がそびえ立つ雄大な自然は「レッドロックカントリー」は
アメリカの先住民の方々が「神々が住む神聖な土地」として大切にされている地域でもあります。
そして東京ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのストーリーには
先住民が暮らしており、「ビッグサンダー・マウンテンは精霊や神々が住む山」として大切に扱ってきた。
といったバックグラウンドストーリーがあり、共通していることがわかります。
マーベルでビッグサンダーマウンテンのアメコミがある!
こちらはアメリカのウォルトディズニーワールドにある2015年版のビッグサンダーマウンテンのバックグランドストーリーになりますが、マーベルから漫画が発売されています!
漫画の紹介文を翻訳をすると以下のように書かれていました!
荒野で最もワイルドな乗り物の秘密を発見しよう!
30年以上にわたって、「ビッグサンダーマウンテン鉄道」は世界中のディズニーテーマパークで何百万人ものゲストを驚かせてきました。
今では、バーナバスT.ブリオンが所有している、危険な金鉱であるビッグサンダーマウンテン鉄道が「幽霊の伝説」になったという、これまでにない物語を発見しましょう!
アクション、アドベンチャー、ロマンス、ユーモア、そして楽しさに満ちた2つの魔法のアドベンチャーの舞台へ!
対象年齢は10歳以上で、絵が多い漫画なので何とか読めそうな感じがしますね。
アメリカでは、「ビッグサンダーマウンテン鉄道(Big Thunder Mountain Railroad)」が正式名称でアトラクション名に「鉄道」がつきます。
細かい設定は違いますが、東京のビッグサンダーマウンテンにも通じるところがあると思うので、十分楽しむことができそうですね♪
気になる方は電子版があるので、ぜひお手に取ってみてくださいね!
ビッグサンダーマウンテンの元ネタはウォルトの思い出が詰まっていた!
ビッグサンダーマウンテンは「西部開拓使」を元にストーリーができたとご紹介しましたが、深堀りをしていくとウォルトディズニーの思い出につながっていきました!
なぜ元ネタがウォルトディズニーの思い出だったかというと
・ウォルトの父イライアスが金鉱を探す仕事をしていた
・セドナにあるサンダーマウンテンが見える場所に別荘を持っていた
ことが明らかになりました。
こちらはオフィシャルで明記されていませんが、ウォルトディズニーの生い立ちをたどると
・転職が多かった父イライアスが成功したお仕事が金鉱探しだった
・ウォルトは、セドナにあるサンダーマウンテンの景色が大好きだった
ことか関係しているのではないかと思われます。
またビッグサンダーマウンテンは
・最初にできたディズニーランドがあるカルフォルニア州の歴史に大いに関連している
・アナハイムにあった「ウォルトが最初に作ったアトラクション」の跡地にできた
・ウォルトディズニー亡き後、彼が監修していない初めてのアトラクション
という歴史や特徴を持っています。
ウォルトディズニーの名言である
”ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう”
を体現したアトラクションなのではないかと思われます。
ちなみにビッグサンダーマウンテンを監修したのは、イマジニアのTony Baxter(トニーバクスター)さんで、ディズニーパークにローラーコースターを導入したとても偉大なイマジニアさんです。
Tony Baxter, legendary Disney Imagineer, will receive a window on Disneyland’s Main Street. #D23Expo pic.twitter.com/7ueDmS14Ck
— Disney (@Disney) August 10, 2013
彼は後に「スプラッシュマウンテン」や「インディージョーンズ」等も監修し、アトラクションを創ってきました。
なぜこのような結論に至ったのか次項から詳しくご紹介してまいります。
ディズニーの父イライアスは金鉱探しをしていた
ゴールドラッシュの時代、ウォルトの父イライアスは、金鉱探しをしており収入を得て生活をしておりました。
妻のフローラルに安心してもらうために、定職に就くまで金塊探しを続けていたそうです。
その後イライアスは仕事がうまくいかず転職を繰り返していました。
生活が苦しくなっても、金鉱探しの時に得た収入が支えだったと言われています。
金鉱探しで得たお金が尽きてきた頃、ウォルトと兄のロイが成功したお金で、ロサンゼルスに豪邸を作り両親にプレゼントしたエピソードがあります。
サンダーマウンテン近辺にあった別荘のお話
先ほどもご紹介しましたが、ビッグサンダーマウンテンは、アメリカ・アリゾナ州のセドナ町にある『サンダーマウンテン』がモデルになっており、山の形がアトラクションと似ているのが特徴です。
段々と重なったように見える山が似ていますよね?
この近辺にウォルトが別荘を構えていたそうです。
海外のディズニーファンの方が、実際にセドナに訪問した際、ガイドの方から興味深い情報をいただいたとの記述がありました。
ガイドはサンダーマウンテンと呼ばれるものを含むいくつかの赤い岩の断崖を名前を教えてくれました。
それから彼は、ウォルト・ディズニーが実際にセドナに数年間一度来る別荘を持っていて、彼のキッチン/ダイニングエリアからサンダーマウンテンを見ることができたと言いました。
セドナのサンダーマウンテンはビッグサンダーマウンテンの様な地形(大きさ)のようには見えなかったが、おそらくそれが乗り心地に影響を与えたと彼は言った。
彼の別荘のダイニングからビッグサンダーマウンテンが見えたということは、
と、筆者は思わずにはいられません😭
※東京ディズニーランド・ビッグサンダーマウンテンの景色
※セドナのサンダーマウンテンの景色
以上のことから
「お父さんがやっていたお仕事」・・・家族の思い出
「ウォルトの好きな土地は神々が住む神聖な土地」・・・山や街並みのモデル
が絡んでおり
世界初めてのディズニーランドができたカルフォニア州の歴史に大きく関わっているゴールドラッシュ
を合わせて、バッググランドストーリーに繋がっていき、アトラクションをより深いものになっているように感じます。
ビッグサンダーマウンテンはウォルトの思い出が詰まった傑作だった!
ご紹介してきた内容をまとめると、ウォルト亡き後に初めて設置されたアトラクションであり、
「ウォルトの父がやっていたお仕事が金塊探し」
「山のモデルのセドナはウォルトの好きな土地で、そこには神々が住む神聖な土地」
「初めてできたディズニーランドがあるカルフォルニアの歴史に大いに関連した時代の出来事がストーリーの根幹になっている」
それに「西部開拓使」という映画の時代背景やエッセンスを加えた冒険物語のその後を私たちが見ていることになります。
またウォルトが全く監修していない初めてのアトラクションということで、イマジニアさんたちの気持ちが詰まった傑作だったのではないかと筆者は感じました。
ビッグサンダーマウンテンのよくあるQ&A